三菱ケミカルグループは12月2日、炭素繊維複合材を用いて各種部材の軽量化を目指す世界中のスタートアップ企業、起業家、イノベーターなどを対象に、同社グループの製品や技術を活用した革新的な提案を募集すると発表した。同社は、アドバンストマテリアルズ本部傘下のビジネスインキュベーターであるGrowth Garageを通じたコーポレートパートナーシッププログラム「The Composite Engineering Challenge」を、2022年10月24日に立ち上げている。
同パートナーシッププログラムは、炭素繊維複合材の可能性を最大限に引き出し、先進の生産技術によって生産性を高めていくことを目的としている。2022年12月31日を期限に募集を行い、専門家や業界のリーダーで構成した審査員が2023年1月31日に総合勝者およびイノベーション賞を選出する。
総合勝者には、現在のビジネスや製品開発のステージに合わせて最大2万5000ドル相当の支援パッケージを提供する。最も革新的な提案に対しては、イノベーション賞として1万ドル相当の事業化に向けたサポートを提供する。これに加えて、業界の専門家や、同社グループのコーポレートベンチャーキャピタルおよびグローバルな事業ネットワークにアクセスする機会を提供する。
また、世界中のエンジニアに有益なコンテンツを提供するプラットフォーム「Wevolver」と共同で、投票によるコミュニティ・ウィナーも併せて選出し、Growth GarageおよびWevolverのウェブサイトにて受賞内容と特集記事を掲載する予定となっている。
詳細については、同パートナーシップ特設サイト「コンポジット・エンジニアリング・チャレンジ」で閲覧できる。