日本ゼオンが開発 耐熱・耐圧マイクロ中空粒子

2022年12月07日

ゴムタイムス社

 日本ゼオンは12月5日、新たに耐熱・耐圧マイクロ中空粒子を開発したと発表した。

 今回開発した耐熱・耐圧マイクロ中空粒子は、粒子径が2~20マイクロmで、空隙率は60~80%に制御が可能な白色粒子。中空粒子のシェルは架橋構造のポリマーから構成されており、形状維持が可能、小粒径でシャープな粒子径分布、低比重といった特長を有している。
これらの特長から、各種構造部材の軽量化への貢献に加え、ダクト、ホース、建材等の断熱・保温材としての用途展開が見込まれている。また、熱硬化性樹脂中でも空隙を維持するため、添加樹脂の低誘電化、低誘電正接化が確認できており、低誘電特性が求められる、電子回路基板やミリ波レーダー用基板などへの展開も期待されている。

 開発品は12月7日~9日に幕張メッセで開催される高機能素材Week内の「第11回プラスチックジャパン 高機能プラスチック展」で展示される。
 なお、本品は現時点では研究開発品であり、同社では2024年度の量産化を目指し開発を進めている。

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