リケンテクノスは12月7日、同社のバイオマスプラスチック製品RIKEBIO(リケビオ)に新たなシリーズ「Natural RIKEBIO」が加わったことを発表した。
新たなシリーズとして開発した「Natural RIKEBIO」は、本来廃棄される天然資源を同社の独⾃の配合加⼯技術によってコンパウンド化し、成形加⼯材料として有効活⽤することで廃棄物の削減を⽬指している。ポリプロピレン(PP)をベースに天然資源を最⼤60%まで含有させることができ、⽯油由来のプラスチックの含有率を下げ「減プラスチック」「脱プラスチック」への貢献が期待できる。廃棄される天然資源には間伐材などの林産資源や茶殻・もみ殻などの農産資源、⾙殻などの⽔産資源があり、地産地消で調達できる場合も多いことからコンパクトな輸送網を構築でき、環境負荷の低減にもつながる。
同社では、これら資源の添加量を要望に応じてカスタマイズすることが可能であり、⾵合い・⾊合いを調整することができる。
PPの他に塩化ビニル樹脂(PVC)や熱可塑性エラストマー(TPE)への添加も可能であり、天然資源が本来持つ特徴を残しつつ⽤途に応じて新たな価値を付与し、廃棄物削減へのソリューションを提供する。なお、Natural RIKEBIOコンパウンドは成形加⼯材料として射出成形・押出成形に適しており、同社は成膜技術を応⽤したシート化の検討も進めている。
同社グループは、バイオマス素材を有効的に活⽤した製品を社会に提供することで、環境負荷低減とサステナブルな社会の実現に貢献していくとしている。