オーサカゴムは12月8日、ゴム板を中心にその他ゴム製品の一部について23年2月1日出荷分より値上げを実施すると発表した。値上げ幅は製品により異なるものの、10~20%と考えており、「特に採算の厳しいゴム板厚物や特殊ゴム板については適正価格の見直しをさせていただきたい」(同社)としている。
ゴム樹脂原料に加えて、カーボンブラックや加硫剤などの配合剤の価絡改定は極めて頻繁に行われている。さらに電気やガスのユーティリティ価格の上昇はすざまじく、加えて輸送費も上昇している。
同社ではこれら生産コストを抑える努カを日々重ねてきたが、これらの値上がりを吸収することは非常に難しく、ゴム板、特に合成ゴム板の事業収支は極めて厳しい状況に陥っている。
22年度におけるゴム板の値上げは今回で2度目となっている。「ゴム板加工製品の市場ではコロナ感染の影響もあり、依然低調である中の値上げとなり大変申し訳ないが、メーカとして今後も引き続き製品を安定して提供させていただくためにお願いしたい」(同社)としている。
2022年12月09日