SABICは12月8日、PCR(ポストコンシューマーリサイクル)材料をベースとした新たなLEXANフィルム製品を発表し、循環型社会の実現に向けた取り組みを強化すると発表した。同製品はバージンPCフィルム製品と同等の性能を発揮し、持続可能性に重要なメリットを提供する。
PCRをベースとした同社の新しいフィルムは、TRUCIRCLEポートフォリオとサービスの一環として開発されており、グラフィック、ディスプレイ、電気、セキュリティ、IDカードなど幅広い用途に向けて、難燃性および非難燃性の高機能製品が追加された。これらのフィルム製品は12月7日から9日まで幕張メッセで開催されるフィルムテックジャパン展で展示紹介される。
同社のLEXAN EFRポリカーボネートフィルムには、高い難燃性を備えたPCR製品「LEXAN EFR535」および「LEXAN EFR565」の2種が追加された。それぞれのPCR含有量は30%(EFR535)と60%(EFR565)で、非塩素/非臭素の難燃性を特徴とし、ハロゲン系難燃剤を排除することで循環型プラスチック経済の実現をサポートする。
同製品の想定される用途には、コンピュータ、ノートパソコン、スマートフォンなどのバッテリーパックやアダプタ、熱シールド/誘電シールドや絶縁バリア、ダイカット絶縁体やスペーサ、ラベルやオーバーレイなどの家電製品が挙げられる。