バイオマス発電所竣工 出光興産、山口で

2022年12月14日

ゴムタイムス社

 出光興産は12月13日、徳山事業所にバイオマス発電所を新設し12月12日に竣工式を行ったと発表した。

 営業運転開始は2023年1月の予定で、発電した電力は小売電気事業を行う出光グリーンパワー(同社100%出資)へ供給する。同社が出資するバイオマス発電所としては京浜バイオマス発電所、土佐グリーンパワー土佐発電所、福井グリーンパワー大野発電所に続く4件目となる。

 この発電所は発電出力5万kW、年間発電規模約10万世帯分の電力に匹敵する3億6000万kWhの、大型木質バイオマス発電所。営業運転を開始したのち、当面の間は輸入木質ペレットとパーム椰子殻を使用するが、中長期的には国産の間伐材や製材端材等を使用することで、環境保全に配慮した持続可能な森林づくりと林業振興、地域の循環型経済の構築と発展に貢献する。

 同社は既存の製造拠点を新たな低炭素・資源循環エネルギーハブへと転換する、CNXセンター化を構想している。徳山事業所は2014年に原油精製設備を停止し、石油化学原料の製造拠点として石油精製事業からの転換をいち早く完遂した。
 この発電所でも原油精製設備跡地と既存のインフラを活用しており、徳山事業所では引き続きアンモニアサプライチェーン構築検討などを通じてCNXセンター化の実現に向けた取り組みを続けていく。

バイオマス発電所

バイオマス発電所

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