バンドー化学は、歯付ベルト「Ceptorシリーズ」の新たなラインアップとして、「Ceptor-Ⅹ S3M/S5M」を加え23年1月から販売を開始すると発表した。省人化ニーズの高まりを背景に普及が進む産業用ロボットや、医療機器など小型化、高精度が求められる用途では、小ピッチながら高負荷対応が求められるなど、歯付ベルトに対する要求品質も高いものが求められる。 同社では、ゴム材料の配合・分散・複合化およびその加工というコア技術を活かし、従来品の「Ceptor-Ⅵ」と比べ、伝動容量や弾性率を向上させ、高伝動や高負荷対応、高いレスポンス性能を実現する歯付ベルトを開発した。
新製品の特長は、①高伝動・コンパクト化(高硬度・高弾性の構成材料の採用によりCeptor-Ⅵに対し、伝動容量が約20%向上。伝動容量を向上させたことで、Ceptor-Ⅵに対して狭いベルト幅で使用が可能)。②低騒音化(幅狭化により、駆動時の騒音低減効果を有している)。③レスポンス特性向上(高弾性な心線を採用することで、レスポンス特性が約30%向上)。④クリーン性向上(耐摩耗性に優れた帆布を採用することでゴム落ちを低減)。⑤標準プーリでの使用が可能(標準のSTSベルトと同じ歯形のため、同一形状の標準プーリでの使用が可能)。
2022年12月19日