ゴム・樹脂ともナフサなど原材料価格の高騰などを理由に値上げを表明する企業が相次いでいる。
東ソーは12月16日、ポリ塩化アルミニウム(PAC)を2023年2月1日出荷分より値上げすると発表した。
対象製品と改定幅は、ポリ塩化アルミニウム(PAC)のローリー納入品が現行価格からプラス7円/kg以上、キューブインボックス品が現行価格からプラス10円/kg以上となっている。
三井化学は1月10日、アドマーについて2023年2月1日納入分より+10円/kgの価格改定を実施すると発表した。
昨年からの燃料価格高騰に伴う電気代の急騰により、アドマーの生産を取り巻く環境は日々厳しさが増している。同社は、厳しい環境下でコストダウンに懸命に取り組んできたが、自助努力の範囲を超える状況となっており、製品価格の改定を決定した。
クラレは1月16日、耐熱性ポリアミド樹脂「ジェネスタ」について、2023年2月1日出荷分より国内外向け価格を改定すると発表した。
対象製品と改定幅は、フィラー強化銘柄の国内向けが+60円/kgで海外向けが+0・50USドル/kg、ガラス繊維強化ハロゲン難燃銘柄の国内向けが+150円/kgで海外向けが+1・20USドル/kg、ガラス繊維強化ノンハロゲン難燃銘柄の国内向けが+60円/kgで海外向けが+0・50USドル/kg、LED銘柄の国内向けが+300円/kgで海外向けが+2・30USドル/kgとなっている。
同社は、対象製品に関する主要原材料等のコスト上昇が自助努力によるコスト吸収の範囲を超えてきており、このような状況下、安定供給を維持するために価格改定を実施するとしている。