三菱ケミカルグループは12月19日、植物由来の樹脂添加剤を配合した二軸延伸ポリスチレンシート「バイオマスOPSシート」を業界で初めて開発したと発表した。
同社の二軸延伸ポリスチレンシート(OPSシート)は軽量ながら強度があり、透明性や成形加工性にも優れるため、弁当容器のフタなどに広く利用されている。
昨今、環境負荷軽減に対する社会的関心の高まりによって、さまざまな植物由来のプラスチックが配合された食品包装容器が開発されている。一方、フタであるOPSシートについては植物由来の透明な製品がないという課題があった。
同社グループは課題に対し、植物由来の樹脂添加剤を配合することで、従来のOPSシートと同等の品質・リサイクル性を維持したバイオマスOPSシートの開発に成功した。今後は顧客とのサンプルワークを進め、製品化に向けた活動を進めていくとした。
同社は今後も、製造時の環境負荷軽減に加え、食材の味・鮮度を保持することでフードロスの削減に貢献できる製品を展開し、SDGsの達成や持続可能な社会の実現に貢献していく。
2022年12月22日