三菱ケミカルグループは12月21日、広島事業所で製造しているアクリル繊維「ボンネル」「ボンネルM.V.P」の事業から撤退することを発表した。
同社は、アクリル繊維「ボンネル」「ボンネルM.V.P」について、発色性・保温性・軽量性などの特長を生かし、セーター・カットソー・肌着・靴下・エコファーなどの衣料用途、毛布・カーペットなどのインテリア用途、不織布などの資材用途などに幅広く展開してきた。しかし同社は、世界的な需要減少や原燃料の高騰など事業環境の厳しさが一段と増す中、汎用品からの撤退などこれまでの事業再構築策をもってしてもさらなる収益性の改善は困難であるとの判断に達し、事業撤退の決定に至った。
今後は、2023年3月末日「ボンネル」原綿生産終了、同年8月末日「ボンネルM.V.P」生産終了、同年12月末日「ボンネル」「ボンネル」販売終了を予定している。