出光興産は12月21日、エルモーデュ事業から撤退することを決定したと発表した。
エルモーデュは、同社独自のメタロセン触媒技術により開発したポリプロピレンの立体規則性を低く制御した樹脂で、ホットメルト接着剤・不織布・フィルムなどの原料として使用されている。
同社は、2012年に千葉事業所にてエルモーデュ製造装置の稼働を開始し、ホットメルト接着剤のベースポリマーやプラスチック製品の改質材として市場開発を進め、そのユニークな性能を評価され、多くの企業・製品に採用されてきた。
しかしながら競争激化により市場価格が低迷し、同社は厳しい事業環境下で最善を尽くしてきたが、事業の見通しが立たないため事業継続は困難と判断した。エルモーデュ事業からの撤退に伴い、同社千葉事業所内の製造装置の稼働を2023年12月までに停止する予定としている。