■ 新年インタビュー
「4K」キーワードに新市場開拓へ
早川ゴム 横田幸治社長
「23年はコロナ禍の3年間に実践してきたことが問われる年になる」と語る早川ゴムの横田幸治社長。22年12月期業績やグループ別の状況、中計の進捗状況などを横田社長に聞いた。
◆昨年を振り返って。
22年12月業績は売上が前期比106%と増収、利益は営業利益、経常利益ともに減少する見通しとなった。上半期がかなり厳しい業績となったことから、通期計画を見直した。計画を見直したのは当社で初めて。しかも売上を上方修正したので、社員は驚いたと思う。ただ、社員の頑張りとともに、8月以降の売上は好調で、計画よりも売上は増える見込みだ。
◆部門別の状況は。
土木用止水材グループは前年を上回るも計画には届いていない。ファインケミカルグループは主力マーケットの中国がゼロコロナ政策を行う影響で売上は減少した。
一方、売上増加をけん引したのが環境アメニティグループだ。製品では配管防音材の「おとなし君」はインストアシェア比率が高まり、販売が好調。また、ニッチだが墓石に適したマスキング保護シートも他社の事業撤退などで販売が急伸した。建築用防水材グループは戸建て、一般向けも前年を上回り増収となった。製品では屋上防水の「サンタックIBシート」の出荷が伸長した。
◆海外拠点について。
タイのハヤカワイースタンラバー(HER)の22年9月期業績は減収減益となり、期を通じて低調だった。ウエイトの大きな自動車向けのラバーマットが
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