■ 新年インタビュー
ESG経営推進や資本効率向上へ
三ツ星ベルト 池田浩社長
三ツ星ベルトは22年5月、21年3月に発表した「‘21中期経営計画」を見直すとともに、2030年度のありたい姿「変化にぶれない強い企業体質の確立」を策定した。足元の業績や通期業績の見通し、23年の経営方針などについて池田浩社長に話を聞いた。
◆22年を振り返って。
コロナで始まりコロナで終わった1年となった。社会経済が動き出し、当社も22年9月に在宅勤務の目標設定を解除したほか、出張も徐々に増えている。一方、WEB会議などは浸透しており、今後もWEBを有効に使いたい。私自身も春頃から国内出張を再開した。さらに海外には11月にシンガポールに出張し、現地で開かれた日本を含め各海外生産拠点から選出されたQCサークル活動や提案活動を発表する「グローバル・カイゼン会議と、QCサークル大会」に参加した。各国の事例を直接聞くことができ有意義な大会となった。
◆足元の業績と通期業績の見通しは。
22年度上期は当初の予想よりも業績回復が早かった。分野別では、自動車用は半導体などの部品不足が響いたが、OEM用はほぼ横ばい。一方、自動車用や一般産業用ともに補修マーケットは活発に動いた。伝動ベルト以外では、建築資材が若干落ち込んだものの、搬送用や樹脂製品も順調で上期は良好な業績だった。
上期業績が好調に推移したことや為替が円安に推移していることを踏まえ、22年11月に22年度通期業績は売上高を当初計画の
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