【新年インタビュー】フォルボ・ジークリング・ジャパン 佐藤守社長

2023年01月04日

ゴムタイムス社

■ 新年インタビュー

お客様との結び付きをより強固に

フォルボ・ジークリング・ジャパン 佐藤守社長

 

「今年は再成長を軌道に乗せるためにお客様との結び付きをより強固にしたい」と新年の意欲を述べるフォルボ・ジークリング・ジャパンの佐藤守社長。分野別の状況や製品戦略、今年の目標などを佐藤社長に尋ねた。

 ◆昨年を振り返って。

 毎日いろいろな変化が起きて非常に厳しい1年だった。原材料価格の高騰や原材料の入手不安が発生する中でも、22年12月期売上は前期実績比で約107%、利益も前期を上回る見通しだ。これも社員一丸で例年以上に目を配った結果だと思う。

 ◆分野別の状況は。

 主要な食品、物流、工業用分野をみると、22年12月期は物流分野がけん引した。物流分野はEコマース向けの需要が依然として旺盛。スーパーなどの小売業者が物流センターを自ら開設する動きが広がっており、今年も物流向けは期待できる状況にあると思う。
 食品分野では、製菓などお土産用やギフト用は前半は厳しかったが、後半は旅行需要の回復に伴って回復の兆しが出始めている。工業用分野は自動車産業を始め、サプライチェーンの混乱の影響を受け前年を下回った。

 ◆製品戦略について。

 搬送加工用の「トランジロン」や伝動・駆動用平ベルトの「エクストレマルタス」、プラスチックモジュラーベルトの「プロリンク」をさらに強化していく。現在は製品ごとに個別戦略を立てながら、ターゲットを絞り攻略を進めている。例えば、プロリンクでいえば、当社の強みである食品分野でより受け入れられる余地がないか検討しているところだ。
 期待している製品を挙げると、

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