■ 新年インタビュー
新市場や新用途を掴む年に
ゲイツ・ユニッタ・アジア 萩原豊浩副社長
「従来にはない新しいことにチャレンジする年にしたい」と新年へ意欲を燃やすゲイツ・ユニッタ・アジア(GUA)の萩原豊浩副社長。22年12月期業績や日本の状況、23年の見通しなどについて萩原氏に話を聞いた。
◆22年12月期業績について。
GUAは日本、中国、韓国、アセアン、インドの5地域で事業を展開している。5地域を合わせた22年度12月期業績(ドル換算)の売上は2桁近く減少する見通しだ。地域では中国がもっとも大きなダメージを受けた。上海と蘇州に拠点を構えているが、上海はロックダウンで工場が完全閉鎖となった影響が直撃した。
一方、アセアンは21年に落ち込んだ反動から若干盛り返した。インドは好調に推移する。現地の自動車生産が伸びているため、自動車用は良いレベルにあるほか、一般産業用もOEM向けが比較的堅調に動いている。
韓国は日本や中国をはじめ、欧米から製品を輸入し、現地販売しているが、22年は調達に混乱が生じて厳しい1年となった。
◆日本の状況は。
日本の22年12月期業績はドルベースに換算すると減収になる見通しだが、円ベースでは前年並みになる見込みだ。自動車関係は半導体の部品不足が直撃したが、一般産業用は主力用途の半導体製造装置向けは比較的堅調に推移した。
自動車の半導体不足は徐々に緩和する方向にあり、期後半は回復の兆しが見え始めている。一方、一般産業用は期前半は上り調子で動いていたものの、夏場以降はやや落ち着いてきている状況にある。
◆日本の一般産業用で期待すること