【新年インタビュー】住友ゴム 山本悟社長

2023年01月02日

ゴムタイムス社

■ 新年インタビュー

センシングコアで欧州新組織立上げ

住友ゴム工業 山本悟社長

 

 中期計画の数値目標である売上収益1兆円を達成する見込みの住友ゴム工業。年末記者会見で山本悟社長に昨年の振り返りや今年の方針などを語ってもらった。

 ◆22年を振り返って。

 海上輸送コストは改善の兆しが見られるものの、半導体不足や原材料価格高騰の影響が継続、さらに最重要市場である北米や中国の市況が低迷した事などにより、市販用タイヤ需要が鈍化し、今期の連結業績予想を下方修正した。
 足元の対応としては、地域ごとの状況に応じた価格見直しや高付加価値商品の拡販による構成改善を実施していく。
 今年からは低採算サイズを中心にサイズ削減をし、構成改善と生産効率向上を図ると共に、グローバルでのきめ細やかな生産配分でコストの改善を行い、海上輸送コストを抑制することに加え、好調な市場にタイムリーにタイヤを供給販売していく。

 ◆中期計画の進捗状況は。

 当社の経済的社会的価値を高めていくための施策として、高機能商品の開発増販、新たな価値の創出、ESG経営の推進の3つのバリュードライバーの実行を推進している。
 センシングコアビジネスでは、昨年4月にセンシングコア技術の将来構想発表会を開催し、車輪脱落予兆検知機能などの新たな機能や取り組み、将来の構想について発表した。
 さらに2024年には路面状態検知機能と車輪脱落予兆検知機能が自動車メーカーへ導入されることも決定した。
 また、ビジネス化に向けた取り組みをグローバルで加速していくために、昨年1月に中国でのソリューションビジネス専門組織を立ち上げた。今年1月には欧州に欧州自動車メーカーにセンシングコアを導入のための専門組織を立ち上げる。
 組織体質の改善、利益基盤の強化のため、全社で活動を推進する「Be The Change」プロジェクト

全文:約1505文字

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