【新年インタビュー】横浜ゴム 山石昌孝社長

2023年01月02日

ゴムタイムス社

■ 新年インタビュー

YH2023最終年で飛躍目指す

横浜ゴム 山石昌孝社長

 

 中期経営計画「YOKOHAMA Transformation 2023(YX2023)」が今期最終年度を迎える横浜ゴム。年末の社長会見で山石昌孝社長は22年の振り返りやYX2023の進捗状況、23年の取り組みなどを説明した。

 ◆22年のタイヤ事業を振り返って。

 22年12月期第3四半期までのタイヤ事業は原材料や物流費などの高騰に対し、製品構成の改善や値上げと増販を進めた結果、売上収益、事業利益とも過去最高を達成した。新車用タイヤは、半導体不足の影響を受けたものの、北米や中国での自動車生産回復や新規車種の獲得により、売上収益は前年同期を上回った。市販用タイヤは高付加価値品の拡販に努め、日本・北米・中国などで販売を伸ばした。YOHTは農機向けを中心に販売が堅調に推移し、売上収益、事業利益ともに前年同期を上回り、過去最高となった。

 ◆「YX2023」の進捗状況は。

 タイヤ消費財では、プレミアムカーへの新車装着に注力し、「ADVAN」「GEOLANDAR」の新車納入を開始した。市販用では「ADVAN Sport Ⅴ107」と「ADVAN NEOVA AD09」を中心にADVANブランドの販売強化に努めた。
 タイヤ生産財の成長ドライバーであるOHT事業ではスウェーデンに本社を置くトレルボルグ・ホイール・システムズ社を事業買収し、タイヤの全体構成の適正化を図る。さらに、生産能力増強のためにインドで建設を進めてきたヴィシャカパトナム工場が前倒しで生産を開始した。
 MB事業では、ホース配管事業強化の一環として、米国及びメキシコの生産体制を再編し、競争力のある生産体制を構築した。今後は

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