横浜ゴム、天然ゴム農家支援 タイでセミナーイベント実施

2022年12月26日

ゴムタイムス社

 横浜ゴムは12月22日、タイ天然ゴム公社(RAOT)スラタニ支局と共同で、タイの天然ゴム農家に対し、天然ゴムの品質および生産性向上に向けたセミナーイベントを同月開催したと発表した。

 当日はスラタニ地区の50戸の農家が参加した。同社は、タイ天然ゴム公社の知見を活かした肥料を1農家あたり250kg無償提供し、参加者から好評を得た。同セミナーイベントの実施は4回目となる。

 同社は2020年1月、同社の「持続可能な天然ゴムの調達方針」に基づき、タイ天然ゴム公社と天然ゴム農家の経営支援およびサプライチェーンの透明性と健全性を確保するためのトレーサビリティの向上に協力していく覚書を締結した。セミナーイベントは同覚書に基づき、農家支援の一環として開催されており、肥料を提供した農家には天然ゴム物性や生産性についての追跡調査にも協力してもらっている。また同社は、2019年より天然ゴム農家の持つ課題を分析するため、同社の天然ゴム加工会社Y.T.Rubber(ワイ・ティー・ラバー)が立地するスラタニ地区で、同覚書に基づいた訪問調査を行っている。

 同社は、持続可能な天然ゴムのためのプラットフォーム(GPSNR)に創設メンバーとして参画するとともに、2021年9月には従来の「持続可能な天然ゴムの調達方針」を改定し、GPSNRの活動との連携を強めている。今回のセミナーイベントは同方針に掲げられた「サプライチェーンに関わる方々への支援」を反映したもので、今後も同社は同方針で定めた活動指標に沿った取り組みを実施し公表していく。また同社は、国連で採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」の達成に取り組んでおり、その一環として天然ゴムをはじめとしたサステナブルな原料調達に向けた活動を推進している。今年12月にはインドネシアの天然ゴムサプライヤーとも覚書を締結し、現地の小規模農家を支援するセミナーイベントを開催している。

 

天然ゴム農家の方々

天然ゴム農家の方々

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