明けましておめでとうございます。
2022年は厳しい事業環境の中ではありましたが、UBEグループは新たな成長に向けスタートをきりました。
セメント関連事業を三菱マテリアル社と完全統合したことにより、当社本体は化学事業会社となり、化学・機械・セメントの各事業がさらに自立性を高め機動的な経営を行うことによって、グループ全体の企業価値の最大化を図っていきます。
これに合わせ、2030年のあるべき姿を「地球環境と人々の健康、そして豊かな未来社会に貢献するスペシャリティ化学を中核とする企業グループ」とした長期ビジョンと、直近3か年のアクションプランとしての中期経営計画「UBE Vision 2030 Transformation ~1st Stage~」を策定するとともに、社名についても、今後の一層のグローバル化と、化石資源に大きく依存しない事業構造への変革を目指して、UBE株式会社に変更しました。
スペシャリティ事業の拡大と、カーボンニュートラルへの取り組みを一体の成長戦略として捉えた中期経営計画は、一定の評価を得ており、あとはその着実な遂行です。2023年はUBEグループの実行力、やり抜く力が問われる年となります。
景気の停滞感は一層強まり、世界経済の成長は2022年よりもさらに鈍化が予想され、事業環境面ではまさに「我慢の年」となりそうです。足下の厳しい事業環境に対し、収益確保のための迅速な対策が重要なのはもちろんですが、このような環境の中でも、景気が再び上昇局面に転じた時に大きく飛躍できるように、将来の成長に向けての施策に着実に取り組んでいくことがより一層重要です。
その意味で、2023年は「将来の成長のための仕込みを着実に進める年」にしたいと思います。
2030年に向けた当社の構造改革は始まったばかりです。スペシャリティ事業の成長のための設備投資計画を着実に実行するとともに、人的資源の充実やDXを推進するための施策の実行・資源投入を積極的に行うことにより、一歩一歩Corporate Transformationを成し遂げていきます。
全社の健康経営の取り組みのもと、社員一人一人が職場での安全と健康に努め、元気に変化に立ち向かっていきましょう。