■新年インタビュー
高付加価値製品の上市目指す 現場改善活動にも注力
東北ゴム 磯崎勇一社長
親会社である日立金属が1月4日よりプロテリアルに商号変更される東北ゴム。22年の動向や経営方針、今年の抱負などについて、磯崎社長に聞いた。
◆昨年を振り返って。
材料費高騰などにより、製造コストが大幅に増加したため、企業努力では吸収できない範囲についてはお客様に応分のご負担をお願いしなければならず、一昨年10月に価格改定を実施した。昨年に入り材料費に加えて、電気代、油代などユーティリティーコストの負担も増加したため、昨年10月に2回目の価格改定を実施した。価格改定をしても更に材料費などが高騰しており、追いかけっこのような形になっている。価格改定のお願いや調整などの対応に明け暮れた1年となった。
特殊品については、概ね価格改定が浸透しつつあるが、汎用品についてはまだ実施できていない製品も多い。シートなどは材料費が占める割合も大きく、今後価格改定の実施を検討していく可能性もある。
◆業績については。
材料費高騰などの影響が大きく汎用品の需要は低迷しているが、スポットでの受注が堅調に推移したことにより、売上は概ね予算通りを見込んでいる。
利益面では、価格改定を実施し収益改善に努めたが、材料費高騰の幅が大きく、吸収しきれていない状況だ。
ホースは船舶向けなど得意とする大口径ホースは堅調に推移したが、汎用品は低迷した。エスカレーター用ハンドレールは国内需要を中心に保守案件が3分の2を占めており需要も安定した。
◆製販一体化について。
指示系統を統一することができ、非常にスピード感のある事業運営ができるようになった。