TBMは12月19日、プラスチック資源循環促進法(プラ新法)に基づき、神奈川県横須賀市と策定したプラスチックの再商品化計画が、環境大臣および経済産業大臣認定を取得したと発表した。
同社は、石灰石を主原料とする環境配慮型の新素材「LIMEX(ライメックス)」およびLIMEX製品の普及を進める一方で、使用済みLIMEX製品のマテリアルリサイクル、再生材料を50%以上含む素材「CirculeX(サーキュレックス)」の販売・製品開発、資源循環コーディネートサービス「MaaR(マール)」の事業を通じて、使用済みのLIMEX製品とプラスチック製品の資源循環に取り組んでいる。また、プラスチックのリサイクルプラントとしては国内最大規模の横須賀工場を完成させ、「横須賀市ゼロカーボンシティ」を宣言する神奈川県横須賀市と共に、プラスチックの再商品化計画の策定をはじめとする資源循環の推進に向けた連携を進めてきた。
同認定を受けたことにより、横須賀市内から排出されるプラスチックごみについて、これまで分別回収の対象になっていた容器包装プラスチックに加え、従来は燃やすごみとして収集され焼却処理されていた製品プラスチックごみを一括回収し、同社の横須賀工場にて再生ペレットにマテリアルリサイクルする。同工場は、回収してきた使用済みのLIMEXとプラスチックを近赤外線によって自動選別する技術を有しており、さらにプラスチックについてはポリプロピレンやポリエチレンといった素材別にも検知・選別することができる。
同社は、資源循環による脱炭素社会の実現に向けて、同認定の取得を機に、先駆的な資源循環モデルを国内外に展開していくとしている。
現在、同社は横須賀市と連携して、資源循環の推進による脱炭素社会の実現に向けて様々な取り組みを開始している。すでに横須賀市が発行する環境啓発フリーペーパーや商品券にリサイクル可能なLIMEXが採用されており、回収BOXでの回収を開始している。さらなるLIMEX製品の効率的な回収の仕組みについて、横須賀市と検討を進めていくとしている。