【新年インタビュー】オカモト 岡本邦彦社長

2023年01月17日

ゴムタイムス社

■ 新年インタビュー

新しい活動を見出す年に

オカモト 岡本邦彦社長

「可能な限りお客様の元へ足を運び、実際の商品を見て触れてもらう機会を増やしていこう」と社員に呼びかけるオカモトの岡本邦彦社長。昨年6月末に社長就任した際に伝えたことやSDGsへの取り組み、新年の抱負などを岡本社長に聞いた。

 ◆社長就任時に伝えたことは。

 社長就任後、社員には製造業としての基本に立ち返ろうと話した。コロナ禍で業務のオンライン化が進む一方で、現場主義が若干薄れていることを実感した。社内業務に関しても積極的に生のコミュニケーションを取るように奨励している。

 ◆国内拠点の現況は。

 国内の4工場(静岡、茨城、福島、つくば)には月に1度必ず出向いて業務する時間を取っている。ただ、工場は生き物。状況をみて工場に行く回数を増やし対応している。
 国内拠点では、人材確保だけでなく、適材適所に人員が配置することが年々難しくなっている。日本の労働力人口は今後減少に向かうことが確実視されており、工場の自動化は長期的な視点で進める必要がある。工場の自動化は今後の大きな柱の一つになるだろう。

 ◆足元の事業環境は。

 コンドームの国内マーケットはインバウンドを除いた部分はほぼコロナ前に戻った。韓国や東南アジアからの訪日旅行客の入国制限緩和に伴い、インバウンド需要も徐々に戻りつつある。その中で、コンドーム事業は中国や東南アジアにおいて、現地の代理店と協力し内販を強化している。
 コンドーム以外をみると、履物関係は非常に厳しい状況にあるため、昨年12月にグループ会社の世界長ユニオンを吸収合併すると発表した。市場が変わるにつれ、当社のビジネスの形態も柔軟に変えないといけないだろう。

 ◆EV化への対応

 

 

 

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