■ 新年インタビュー
安定成長できる1年を
明和ゴム工業 坪井栄一郎社長
「常に本業をベースとした絶えざる技術革新」を経営方針に掲げ、成長を続けるゴムロールメーカーの明和ゴム工業。分野別の状況や新年の抱負などについて坪井栄一郎社長に尋ねた。
◆22年を振り返って。
前期(22年9月期)の売上はほぼ前年並みとなった。前期は良いスタートが切ることができた。ただ、このまま良い流れが続くと思っていたが、持続性がなかった1年となった。
一方、今期(23年)9月期は前期後半から需要が上向き傾向にあり23年年明けにかけては期待できる状況にある。
◆分野別の状況は。
当社は印刷分野と工業用分野にロール製品をメインに展開している。印刷分野では、デジタル化が進んでおり、市場環境は厳しさを増している。そのなかで、UV印刷向けの需要が多く、当社はUV印刷用でゴム材質と樹脂材質の両材質を持つ強みを活かし、課題改善などさまざまなご要望にお応えできる環境を整えている。さらに、UV関連商材の拡販も強化しており、今後も印刷会社のお困りごとを解決していきたい。
工業用分野では、フィルム業界向けのロール製品を中心に展開している。フィルム用では、ゴムロールから金属ロールへの流れが進んでいるため、当社も金属ロールの提案や新規製作に力を入れて取り組んでいる。一方、ゴムロールならではの良さを感じていただいて
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