デンカは1月11日、同日開催の取締役会において、新規事業の創出と新規技術の獲得を目的としたCVC(コーポレート・ベンチャー・キャピタル)ファンドを設立することを決議したと発表した。
同社グループは、2023~2030年度までの8カ年を対象とする次期経営計画「Mission2030」を策定し、2030年までにスペシャリティ、メガトレンド、サステナビリティの3要素をそなえた「3つ星事業」を100%にしていく。その実現のための施策の一つとして「ICT&Energy」「Healthcare」「Sustainable Living」の3分野での新規事業の創出と新規技術の獲得を進める。
同社は、これらを実現していくために最先端の技術、製品、ビジネスモデルを有するベンチャー企業との提携が必要であると考え、米国シリコンバレーを拠点としたファンドを設立する。これにより同社は、ベンチャー企業への資金提供や事業提携を通じて、新規事業創出や新規技術獲得の加速を図っていく。
なお同社は、同ファンド設立による今期業績への影響は軽微であるとしている。