【新年インタビュー】住友理工 清水和志社長

2023年01月17日

ゴムタイムス社

 新年インタビュー

チームとなる組織目指す

住友理工 清水和志社長

 

 中期経営ビジョン「2022Ⅴ」が22年度に最終年度を迎える住友理工。清水和志社長に22年を振り返ってもらうと共に、今後の事業戦略などを聞いた。

 ◆22年を振り返って。

 自動車向け製品は生産台数減少の影響を受けた1年だったが、20年に経験した減産対応などにより、急激な減産に対しても対応ができるようになっており、減産期間を活用して製造現場の改善活動などを実施してきた。
 産業用ホースでは4~5月の上海ロックダウンにより売上が大きく減少したが、その後は回復傾向にある。
 原材料価格の高騰についても製品価格改定の良い機会であると捉えて、価格転嫁を推し進める事ができてきた。
 22年度通期業績では、前年度比で増収増益を見込んでおり、特に売上収益については円安の為替影響もあり、過去最高となる見込みだ。
 また、10月には4年ぶりとなるグローバル責任者会議(GMM)を開催し、世界十数ヵ国の拠点長やローカルの幹部らと対面で話すことができた。対面での交流により、リモートでは伝わらない表情などを感じ取ることができる良い機会となった。
 これに合わせ、当社が防振事業の中核工場の一つと位置づけている住理工山形の工場の見学も行い、ウエブで見学していただけではわからない全体像なども把握してもらえたので、各国での改善にも繋がると期待している。

 ◆構造改革について。

 構造改革では、富士裾野製作所から他拠点への事業移管やインドの2工場の統合、タイの工場の集約などの間接費削減が寄与して、筋肉質な経営体質を築くことができた。
 一方、

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