22年年間でのゴム関連企業30社(本紙選定)の株価変動を見ると、前年末比で9社が上昇、21社が下落した。なお、大納会(12月30日)のゴム平均株価は1527円60銭となり、21年の大納会(12月30日)のゴム平均株価の1700円77銭と比べると173円17銭(10・18%)減少した。
ゴム企業で年間上昇率が最も高かったのは、三ツ星ベルトの前年末比58・63%高。2位は横浜ゴムで同11・67%高、3位は川口化学工業で同8・49%高
22年の日経平均株価は海外情勢の変動に翻弄された1年となった。2万9098円41銭で始まった日経平均株価は軟化基調で推移し、2月下旬にはロシア軍によるウクライナ侵攻が始まったことで、世界的な景気後退懸念が強まった。これを受け、3月7日の週の日経平均株価は一時2万4681円74銭にまで下落した。その後は上下を繰り返しながら8月には2万8000円台まで戻す展開となった。ただ、9月は米国株の変調に合わせて日本株も下落に転じて9月平均は2万6000円を割り込んだ。10月以降は2万7000円~2万8000円レンジで推移していたが、米国株安や中国でのコロナ感染拡大などを背景に12月は下落基調が顕著となり、22年12月30日の日経平均株価は2万6094円で取引を終え、年末終値としては4年ぶりの下落となった。
一方、ゴム平均株価の推移をみると、日経平均株価と同様、3月初旬を底に徐々に上がり基調で推移した。その後も概ね日経平均株価と連動しており、下落率は日経平均株価の9・37%に近い10・18%となっている。
こうした状況を受けて、22年で上昇したのは9社に留まった。 全文:約741文字