通期業績・配当予想を修正 デンカ、30 円に減配

2023年01月16日

ゴムタイムス社

 デンカは1月13日、業績動向等を踏まえ、2022年11月8日に公表した2023年3月期通期連結業績予想および期末配当予想を修正したことを発表した。

 通期連結業績予想の修正は、売上高が4450億円から7・9%減の4100億円、営業利益は430億円から23・3%減の330億円、経常利益が390億円から25・6%減の290億円、純利益が185億円から35・1%減の120億円となった。

 同社は業績予想の修正理由について、世界経済の急激な減速により、電子・先端製品やクロロプレンゴムといった主力製品の需要が大きく減少しており、収益確保のためのコストダウン等に努めているが、売上高、利益とも前回公表した予想値を大きく下回ることが避けられない状況であるためとしている。

 また、配当予想について、同社は経営計画「Denka Value―Up」において、株主還元方針として総還元性向50%を基準とし、還元方法については配当を重視し株価推移などに応じ機動的な自己株式取得も実施することを掲げている。当期の業績は大幅な減益が避けられない状況であるため、期末配当を30円に減配し、年間配当予想を前回予想145円から100円に修正することとした。

 この結果、経営計画「Denka Value―Up」期間(2018~2022年度)の5か年累計の総還元性向は50・9%となる。

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