プラスチック包装材削減 住友ゴム、テニスボールで

2023年01月16日

ゴムタイムス社

 ダンロップの住友ゴム工業は1月13日、地球環境に配慮したサステナブルな取り組みの一環として、ダンロップテニスボールに使用しているプラスチック製包装材の削減を進めると発表した。

 試合球として使用され多くのテニスプレーヤーに愛用するテニスボール「ダンロップ フォート」、「ダンロップ オーストラリアン オープン」について、プラスチック製のふたを紙製に変更。練習球の「セント・ジェームス」、「セント・ジェームス・プレミアム」、「ダンロップHD」については、プラスチック製のふたを廃止し、ラベルをプラスチック製シュリンク包装から紙製に変更する。商品は2023年春頃から順次切り替わる予定。

 これらの取り組みにより日本国内で、年間約20トン以上のプラスチック使用量の削減を見込んでいる。また海外でも、2024年以降、国・地域の特性に合わせた同様の対応を進めていく予定となっている。

 同社は中期計画のバリュードライバーの一つとして「ESG経営の推進」を掲げており、サステナビリティ長期方針として「はずむ未来チャレンジ2050」を策定し、その一環としてさまざまな取り組みを行っていまる。スポーツ事業においては、2030年までにパッケージなど包装材に使用されるプラスチック使用量を半減させることを目指している。
 昨年、取り組みの一環として、全豪オープンに使用するプラスチック製ふたを廃止。今年は市販用にも拡大させた。将来的には包装材だけでなく、テニスボールそのものについても、CO2削減に寄与するサステナブルな原材料へ切り替えるべく、研究・開発を進めていくとしている。

試合球

試合球

練習球

練習球

SDGsを支援

SDGsを支援

関連キーワード: ··

技術セミナーのご案内

ゴムタイムス主催セミナー