古河電気工業は1月13日、デジタルグリッドを通じて「トラッキング付FIT非化石証書」を購入し、2022年10月よりAT・機能樹脂事業部門平塚工場(神奈川県平塚市)に導入したと発表した。
同契約により、同工場での使用電力の100%がグリーン電力化され、年間CO2排出削減量(スコープ2)は最大約8100tを見込んでいる。
同社グループは2021年に「古河電工グループ環境ビジョン2050」を策定し、脱炭素社会への貢献としてバリューチェーン全体での温室効果ガス排出削減を掲げ、グループをあげて国内外での水力発電や太陽光発電などの再生可能エネルギーの利用を推進している。
AT・機能樹脂事業部門はこれまでにも使用電力の一部にグリーン電力を使用してきたが、今回、平塚工場におけるエフレックス製造工程での樹脂の加熱や加工等で使用する電力の100%をグリーン電力化することで、スコープ2として排出するCO2を大幅に削減する。
地中埋設用ケーブル保護管「エフレックス」は、同社が国内で初めて発売した樹脂製波付ケーブル保護管で、地中埋設に耐える強度を持ちながら、軽量で曲げやすく、施工性にも優れている。同製品は1967年の発売以来、公共事業をはじめ様々な工事で幅広く採用されている。再生材を中心としたポリエチレン樹脂を押出成型して製造されており、今回の導入により地球環境負荷の極めて少ないケーブル保護管が実現する。
近年、同製品は、太陽光や風力といった再生可能エネルギー発電サイト建設の電気工事に多く採用されており、グリーン電力で製造した環境に配慮した製品をグリーン電力発電サイト建設に提供することで、両面から環境負荷軽減に貢献していくことが可能となる。
同社グループは、今後もカーボンニュートラル実現に向けた取り組みを加速し、バリューチェーン全体でCO2排出量を削減することなどを通じて、お客様への価値提案に繋げ社会課題の解決を推進していくとしている。