横浜ゴムは1月16日、同社および従業員による社会貢献基金「YOKOHAMAまごころ基金」が昨年9月に行った「かながわ筋電義手バンク」への寄付に対して神奈川県知事から1月12日に感謝状を授与されたと発表した。感謝状贈呈式には同社の山石昌孝代表取締役社長が出席した。
筋電義手は、筋肉が収縮するときに生じる微弱な筋電位を利用して、本人の意思で指を動かせる電動の義手。「かながわ筋電義手バンク」は、障がいのある人々の社会参加に向け総合的なリハビリテーションサービスを提供する社会福祉法人「神奈川県総合リハビリテーション事業団」により、筋電義手を必要とする方々への支援の一環として2022年4月に設立された。横浜ゴムと「YOKOHAMAまごころ基金」は合計100万円を寄付しており、支援金はリハビリテーション施設における訓練用筋電義手の用意のほか、神奈川県および東日本地区における筋電義手の普及活動に使用される。
「YOKOHAMAまごころ基金」は、寄付を希望する従業員が会員となり給与から毎月1口100円を天引きして積み立て、集まった資金を環境保全や人権擁護などに取り組むNPO、NGOなどへの資金援助や重大な災害への義援金として拠出することを目的に2016年5月に設立された。同社はマッチングギフトとして支援金と同額を寄付している。
同社グループは、2021年度から2023年度までの中期経営計画「ヨコハマ・トランスフォーメーション2023」のサステナビリティ経営において「未来への思いやり」をスローガンに掲げており、事業活動を通じた社会課題への貢献を持続的な企業価値向上に繋げていくとしている。