積水化学工業は1月19日、「2023年世界で最も持続可能性の高い100社」(Global 100)に選出されたと発表した。同社は6年連続8回目の選出となる。
「Global 100」は、カナダのコーポレートナイツ社が、世界の調査対象企業(2023年は約6700社)の中から、環境、社会、ガバナンス(E/S/G)などの観点で持続可能性を評価するもので、上位100社を選出している。2023年の「Global 100」は1月18日、スイスのダボスで開催されている世界経済フォーラムの年次総会(ダボス会議)の中で発表された。同社は、サステナブルレベニュー、サステナブル投資(設備投資や研究開発)、サステナビリティと報酬の連動などの項目で高い評価を受け、84位に選出されている。日本企業の選出は、同社を含む4社だった。
同社グループは、気候変動課題などの社会課題解決に積極的に取り組んでいる。2018年、化学業界初となるSBT認証を取得し、2022年には2030年のGHG排出量削減率の新たな目標を制定し、取り組みを加速している。事業においては、住宅事業・プラスチックス関連事業が暮らしにおけるCO2排出の抑制による気候変動課題の解決に、インフラ事業が激甚化する自然災害などの水リスクの解決に、メディカル事業が人々の健康・生命に貢献している。
同社グループは、長期ビジョン「Vision2030」において「Innovation for the Earth」をビジョンステートメントとして掲げ、イノベーションにより「サステナブルな社会の実現に向けて、LIFEの基盤を支え、『未来につづく安心』を創造していく」ことを宣言している。同社は今後も、持続可能な社会の実現と同社グループの成長の両立を目指し、さらなる社会課題解決に貢献し、ステークホルダーに信頼され続ける企業であるための取り組みを進めていくとしている。