カネカは1月19日、ベルギーのグループ会社「Kaneka Eurogentec」社においてmRNAのGMP製造能力を大幅増強することを決定したと発表した。
設備投資額は約20億円、生産能力は現状の約5倍、2023年末から順次稼働を予定している。これによりmRNAの旺盛なグローバル需要に対応し、バイオ医薬品CDMOのリーディングカンパニーとしての成長を目指す。
新型コロナワクチンとして社会実装が急速に進んだmRNAは、他の感染症ワクチンのみならず遺伝子疾患やがんなどに対する治療薬への応用が期待されている。世界中の創薬メーカーでのバイオ医薬品の活発な開発に伴いmRNAのGMP製造需要は急速な増加が予想されている。
「Kaneka Eurogentec」社は、世界トップクラスのプラスミドDNA生産技術を持ち、25年以上の豊富なGMP製造実績をベースとし、米国FDA査察済みのバイオ医薬品CDMO。現在世界各国の創薬企業へバイオ医薬品の原薬となるプラスミドDNAやタンパク質、オリゴ核酸などを提供している。また、2020年から新たにmRNAのGMP製造サービスを開始しており、今回の能力増強により飛躍的な事業拡大を図っていくとしている。