【プラタイムス 新年インタビュー】日精樹脂工業 依田穂積社長

2023年01月31日

ゴムタイムス社

■ 新年インタビュー

循環をテーマにものづくりを加速

日精樹脂工業 依田穂積社長

 22年に創業75周年を迎えた日精樹脂工業。「23年は環境やリサイクルなどの『循環』をテーマにものづくりを進めていく」と語る依田穂積社長に22年を振り返りながら、国内外拠点の状況、第4次中期経営計画の進捗などを聞いた。

◆2022年を振り返って。

 新型コロナウイルスの感染拡大をはじめ、ウクライナ情勢、円安、半導体不足、物流費の上昇など、国内外のさまざまな問題に悩まされた1年だった。円安は当社にとってはプラスに動いており、材料費の高騰も為替で若干吸収できているが、今後の見通しは厳しい。ただ、海外の部材や輸入品の高騰が収まりつつあり、改善傾向にある。

◆国内外拠点の現況は。

 国内の業績は回復傾向で、自動車関連を中心に竪型や中型、大型の受注残が多い。大型機や特殊機、竪型機の販売強化が功を奏して好調だった。また海外拠点で北米がとくに好調であり、数量ベースでは大きな変化はないものの、為替の影響で増収増益となった。中国は4~10月のロックダウンの影響を受け、当初の計画の実現は難しいと見ている。ただ、メディカル関連などコロナ禍で伸びた分野もあり、海外全体では8割程度回復している。その結果、第2四半期の売上高と営業利益は過去最高を達成した。

◆第4次中期経営計画について。

 2025年3月期に売上640億円の目標を掲げており、かなり迫ってきたなという実感がある。
 経営方針は

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