ニシヤマが協同で開設  沼津に風洞試験センター

2023年02月02日

ゴムタイムス社

富士エアロパフォーマンスセンター

富士エアロパフォーマンスセンター

ニシヤマの⻄山正晃社長

ニシヤマの⻄山正晃社長

 

 日本風洞製作所はニシヤマとの協同により、静岡県沼津市に「Aero Optim」シリーズを用いた風洞試験施設「富士エアロパフォーマンスセンター」を設立し、1月26日に開所式を開催した。

 同センターには自転車用測定システムと自動車用測定システム(ニシヤマ、大和製衡との共同開発)を配備し、一般企業や個人にも有償で利用枠を開放する。個人が一般利用できる自動車・自転車用風洞サービスは日本で初めてとなる。今後の予定としては、2月中旬にホームぺージを公開・予約受付を開始、3月中旬に正式オープン、一般利用開始となる。

 風洞試験装置「Aero Optim」は、日本風洞製作所が開発したコンパクト風洞試験システム。風洞試験装置は整った気流を生み出し、空気抵抗や流れの観察をするために利用する試験装置で、乗り物の開発やスポーツ、航空宇宙産業など流体が関わる多くの分野で活用されているが、従来型の風洞装置は大型・高価・高維持費・高い稼働率により、一部の大手メーカーや研究機関等しか利用できないなどの課題があった。

 同社では気軽に風洞実験ができることを目指して、独自の技術開発を駆使して、風洞装置をできるだけ小型・低価格化させる事に成功し、自転車業界などで好評を博している。

 開所式で日本風洞製作所のローンジョシュア社長は「本施設は弊社設立当初からのスローガンである「空洞の民主化」をまさに体現する施設。施設内は今後の進化を想定して移動可能な壁で仕切られている。今後も進化する富士エアロパフォーマンスセンターにご期待ください」と新施設への期待を表した。

 来賓を代表して挨拶をしたニシヤマの⻄山正晃社長は「空気力学の実験ニーズを持つユーザーにあまねく実験の機会を提供する事ができると確信している。富士エアロパーセンターは、日本風洞製作所の未来への第一歩として、この日本だけではなく世界に大きく飛躍する礎になると期待している」と祝辞を述べ、「現在既

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