アプティスを試験採用 ミシュラン、DHLと提携

2023年01月30日

ゴムタイムス社

 ミシュランは1月26日、DHL Express(DHL)と提携し、2023年1月10日にシンガポールで、新世代エアレスホイールテクノロジー「ミシュランアプティス・プロトタイプ」(アプティス)を装着したDHL車両の初運行を実施したと発表した。2023年末迄にシンガポールで約50台のDHL車両がアプティスを装着し、ラストマイル配送を行う予定となっている。

 同社は2019年6月に「乗用車向けエアレスタイヤを2024年に一般市場に投入」と発表した。今回のDHLとの提携により、予定より1年早くラストマイル配送市場で最初の一歩を踏み出す。

 アプティスは乗用車・ライトバン用のエアレスタイヤで、画期的な構造やハイテク材料およびホイールアセンブリーにより、タイヤのパンクや破裂などの運行上の大きなリスクを取り除くことができる。

 アプティスの使用により、空気圧補充や点検の必要が無くなり、メンテナンスの負荷を大幅に軽減することができる。また、車両のダウンタイムが最小化し稼働率が向上、事業の生産性の最大化が可能になる。現在、世界中のタイヤの約20%がパンク、路上の障害物による損傷、偏摩耗を引き起こす不適正な空気圧などにより、寿命よりも早い段階で廃棄されているといわれている。同社は、アプティスのエアレス技術により、年間最大2億本のタイヤまたは200万tの原材料の早期廃棄を防ぎ、環境保全に貢献できると予測している。

 

アプティス装着車両

アプティス装着車両

 

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