日本ミシュランタイヤは1月27日、同社とGAM(群馬積層造形プラットフォーム)の共同開発プロジェクトが、フランスの国立産業技術センターであるCetimのGAM加入によって、Cetimの持つ技術や設備を使ったプロジェクトや、ノウハウを取り入れた「金属積層造形トレーニングプログラム」の開始など、活動を一段と加速させていると発表した。
Cetimは2022年6月1日、日本市場でトレーニングやサービスを展開することを目的として、GAMに正式加入した。金属積層造形技術を軸としたオープンイノベーション型プラットフォームであるGAMは、これによって金属積層造形の高い技術力とノウハウの共有を受けることが可能となり、Cetimの参加を歓迎している。
2022年11月にはGAMのメンバー企業がパーツを設計し、それを金属3Dプリンターで製造して性能、品質、価値を検証する共同開発プロジェクトが始動した。現在、3件のプロジェクトが並行して進行しており、うち2件は群馬県太田市にあるミシュランAMアトリエの金属3Dプリンターを使用している。もう1件はCetimが参画し、自動車部品製造に使用する金型に金属積層造形技術を適用するもので、Cetimが3Dプリンターを用いたパーツ製造を行い、GAMと共同でAMによる造形の優位性の評価・検証を行う。これらのプロジェクトは今春に完了し、結果を公表する予定となっている。