住友化学は1月30日、同社とグループ会社の住友化学園芸および住化エンバイロメンタルサイエンスが、農業や園芸、家庭の衛生管理などに使われる天然物製品に関する統一的なブランディング活動を開始すると発表した。「世の中に、天然のPOWERを。」をスローガンに、新聞広告やテレビコマーシャルなどの宣伝活動を行い、グループ各社が販売する天然物製品には「Natural Products」という共通のシンボルマークを使用し、認知度の強化を図る。
SDGsへの取り組みや環境意識の高まりを受けて、農業や園芸における病害虫防除から家庭での害虫駆除、衛生管理にいたるまで、あらゆる場面で環境負荷が低い製品が求められるようになっている。同社グループは、微生物培養技術を活用したバイオラショナルや植物からの抽出技術を生かしたボタニカルなどの天然物製品を幅広く展開するリーディングカンパニーであり、同製品群を消費者により広く知ってもらうため、統一的なブランディング活動を行うこととした。
その一環として、「世の中に、天然のPOWERを。」をスローガンに、2023年2月から新聞各社へ広告を掲載するほか、テレビコマーシャルも展開していく。また、3社が提供する製品には、自然界に存在する物質を使ってできた製品であることを示す「Natural Products」という共通のシンボルマークを用い、販売を強化する。また同時に、天然物製品に関する各社の取り組みを紹介するホームページも開設予定となっている。
同社グループは、長年にわたり化学製品の製造や販売で培ってきた技術やノウハウを、天然物製品にも活かしている。化学製品に加え、今後、高い成長率が見込まれるバイオラショナルやボタニカルを筆頭に、持続可能型製品群の強化を意識した事業ポートフォリオの変革を図っている。同社は、引き続きグループを挙げて、環境負荷が低く革新的な製品の研究開発をより一層進め、安全・安心な農業や衛生管理に貢献していくとしている。