UBEは2月3日、23年3月期第3四半期決算発表会を電話会議方式で開き、藤井正幸取締役常務執行役員が説明した。2023年3月期第3四半期売上高は3683億9400万円で前年同期比22・7%減、営業利益は129億8800万円で同60・5%減、経常利益は33億200万円の損失(前年同期は306億400万円の利益)、四半期純利益は11億5500万円の損失(前年同期は180億9900万円の利益)となった。
売上高は機能品において販売が堅調に推移したほか、樹脂・化成品も市況上昇の影響により販売価格が上昇したが、セメント関連事業を持分法適用関連会社に移管した影響が大きく減収となった。営業利益は樹脂・化成品で原燃料価格上昇および需要減退による販売数量減に加え、アンモニア工場で隔年の定期修理を実施した影響が大きく減益となった。
セグメント別に見ると、樹脂・化成品の売上高は2250億円で同18・3%増、営業利益は33億円で同81・6%減となった。売上高は販売価格改定が奏功して増収となった。ただ、営業利益はナイロンやラクタムなどの需要が減少し、スプレッドも悪化したことで大きく落ち込んだ。
エラストマー事業は原料のブタジエン市場の上昇により販売価格が上昇して増収となった。同事業の合成ゴム(ポリブタジエンラバー)を取り巻く環境について藤井氏は
2023年02月06日