米州・アジア回復で増収増益 豊田合成の4~12月期

2023年02月07日

ゴムタイムス社

 豊田合成の23年3月期第3四半期連結決算は、売上収益が7018億1400万円で前年同期比16・9%増、営業利益は236億9000万円で同24・7%増、四半期利益は140億7900万円で同4・2%増となった。
 日本での半導体不足等による主要顧客の減産はあったものの、海外での生産回復や円安による為替影響等により増収となった。利益は増販効果に加えて、当期の収益改善活動の三本柱「原価改善の促進」「市況影響の圧縮」「生産量変動への対応」に同社グループをあげて取り組んだことにより増益となった。
 セグメント別では、日本の売上収益は2890億円で同2・0%減、セグメント利益は8億円で同90・2%減となった。半導体不足等による主要顧客の減産等により減収となった。利益については減販影響や製品構成の変動、固定費の増加等により減益となった。
 米州の売上収益は2403億円で同40・4%増、セグメント利益は92億円で同903・1%増。顧客の生産回復や円安による為替影響等により増収となった。利益については、増販効果や原価改善に加え材料費・輸送費・エネルギー費等の価格高騰分の売価反映等により増益となった。
 アジアの売上収益は2090億円で同30・0%増、セグメント利益は153億円で同52・2%増。中国やタイ、インド等各地域での顧客の生産回復や円安による為替影響等により増収となった。利益については、増販効果等により増益となった。
 欧州・アフリカは、売上収益が213億円で同8・5%増、セグメント損失は14億円(前年同期は4億円の損失)となった。
 23年3月期通期予想については前回予想値から修正した。売上収益は9200億円で前期比10・8%増と据え置いた。営業利益は360億円で同5・3%増、税引前利益は360億円で同4・5%減、当期利益は230億円で同1・5%減と下方修正した。

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