ＮＯＫの23年３月期第３四半期連結決算は、売上高が５４０２億１５００万円で前年同期比６・７％増、営業利益が１５０億７８００万円で同35・１％減、経常利益が２３９億３００万円で30・０％減、四半期純利益が１３５億２９００万円で同28・３％減となった。
シール事業の売上高は２６１３億７１００万円で同４・９％増、営業利益は１５０億５８００万円で同42・７％減となった。
自動車向けは第１四半期に中国のロックダウンや半導体等の部品不足の影響はあったものの回復基調で推移している。加えて、為替変動や原材料価格の高騰に伴う売価転嫁の影響が大きく、販売は増加した。一般産業機械向けは建設機械向けで中国のロックダウンの影響があったものの、国内の工作機械向け等の需要は堅調に推移した。また、為替変動や原材料価格の高騰に伴う売価転嫁の影響により、販売は増加した。
電子部品事業の売上高は２５６４億６６００万円で同７・８％増、営業損失は11億８８００万円（前年同期は39億２８００万円の損失）となった。 自動車向けについては中国のロックダウン、半導体などの部品不足の影響はあったものの、需要は増加した。高機能スマートフォン向けは、中国の一部都市における新たなロックダウンの影響で、需要は減少した。ハードディスクドライブ向けの需要は減少した。全体を通して為替変動の影響が大きく、販売は増加した。
その他事業の売上高は２２３億７７００万円で同16・２％増、営業利益は12億２００万円で同32・０％増となった。特殊潤滑剤の需要が堅調に推移したことに加えて、事務機向け製品の需要回復および為替変動の影響が大きく、販売は増加した。
２０２３年３月期の通期連結業績予想については前回予想値から売上高・利益ともに下方修正した。中国のロックダウン、および半導体等の部品不足による需要減の影響により売上高が減少する見通し。営業利益は、売上高の減少等で減益となる見通しとした。
売上高は７１７４億円（前回発表７５６９億円、増減率５・２％減）で前期比５・１％増、営業利益は１３７億円（同２３３億円、同41・２％減）で同56・３％減、経常利益は２３２億円（同３７９億円、同38・８％減）で同49・７％減、当期純利益は１０５億円（同２２７億円、同53・７％減）で同59・４％減を見込んでいる。
