人材プラットフォーム構築 三井化学、約1・8万人対象に稼働

2023年02月10日

ゴムタイムス社

 三井化学は2月9日、グループ・グローバルにおいて、人的資本経営の高度化を実現させるため、新たに Workday HCMを活用したグループ統合型人材プラットフォームを構築したと発表した。
 本プラットフォームは三井化学本体及び連結対象関係会社の一部を対象に、グローバル全拠点において、2023年2月1日から約1・8万人を対象に稼働を開始している。本プラットフォーム構築は、長期経営計画 VISION 2030を達成に導く、重要な人材戦略の一環となる。
 同社は、今後も多様なポテンシャルを保有するグループ全社員一人ひとりが、柔軟な発想に基づき、失敗を恐れず果敢にチャレンジをするための支援や、成長機会・人的資本への投資を公平かつタイムリーに提供することで、自律的なキャリア形成を行うための基盤となる環境整備を加速させ、長期経営計画 VISION 2030の実現を目指す。
 同社は、社会課題を解決するソリューションを、持続的に創造し続けるためのカギは、「人材(タレント)」であり、また、会社と従業員が対等な関係で、お互いに刺激し合い、より良い方向へと高め合えるように、社員一人ひとりを大切にすることが重要であると考えている。そこで、グループ全社員を対象とするキータレントマネジメントを「人材戦略」の中核施策とし、経営者候補の獲得/育成/配置/活用といったプロセスを含む、包摂的なタレントマネジメントを進めている。
 グループ統合型人材プラットフォームの稼働により実現する機能と期待効果としては、従業員視点では、組織・ポジション・キャリアステップ情報の可視化により、自主・自律的キャリアの促進を目指す。同社グループの全ポジション(職務概要)が可視化し、全従業員が、将来チャレンジしたい職務を、地域・国・法人を跨り、探索することが可能になり、同社内の将来キャリアについて、グループレベルで、従業員個人が自主・自律的にデザインすることができるようになる。(将来的に、グループ内異動公募機能も実装予定)その他、人事異動データの蓄積により、目指すべきキャリアステップの可能性が、自動的に、従業員本人に推奨する。
 イノベーションの促進としては、組織内のポジション、人材情報に、全従業員がアクセス可能になることで、グループ内従業員同士のネットワーク形成・連携が促進し、新たなチャレンジや、アイディア・価値創出が実現できる。
 組織視点では、組織・人事データ項目及び人材マネジメントオペレーションプロセスの統合により、人材戦略の高度化を期待できる。
 同社グループの組織・ポジション情報(職種、期待役割、コンピテンシー等)及び人材情報(保有スキル/キャリア志向性、経験、資格等)が可視化することで、事業ポートフォリオ変革実現に向けた、人材ポートフォリオに関する現状と将来像のGap分析が可能となり、より実効性のある人材戦略を策定できる他、組織・人事データ項目や人材マネジメントオペレーションプロセスが統合することで、人的資本に関する正確な情報をグループ・グローバルレベルで把握でき、ISO30414に即した、内部管理指標のマネジメントが可能となる。
 その他、人的資本の情報開示強化することで、人的資本に関する当社固有の定量・定性情報をグループレベルで開示が可能となる。
 社内コミュニケーションプラットフォームを実現機能として取り入れることで、企業グループ理念浸透及び従業員エンゲージメント向上が期待できる。同社グループ全従業員がアクセス可能な社内コミュニケーションプラットフォーム機能を有することができ、経営トップメッセージ(含む動画)やグループ全社表彰情報のタイムリーな配信、サーベイの適時実施等を通し、会社/マネージャーと従業員の双方向コミュニケーションが促進する。

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