増収も原材料高騰などで赤字に 西川ゴムの4~12月期

2023年02月10日

ゴムタイムス社

 西川ゴム工業の23年3月期第3四半期連結決算は、売上高が737億400万円で前年同期比21・1%増、営業損失は11億6200万円(前年同期は18億100万円の利益)、経常損失は1億9700万円(同26億8500万円の利益)、四半期純損失は1億6900万円(同13億5000万円の利益)となった。自動車業界は国内および海外の自動車生産台数は前年同期比で増加傾向に推移し、為替の影響も加わり増収となった。一方、損益面では、継続している原材料・輸送コスト・エネルギー価格高騰などの影響を受けたことに加え、北米セグメントにおいての要員不足に伴う労務費の増加などの影響を受けた結果大幅な減益となった。
 セグメントのうち、日本は、352億6100万円で同10・1%増、営業利益は4億3800万円で同5・3%増。自動車生産台数が前年同期比で増加したことなどにより増収、原材料・輸送コスト・エネルギー価格高騰などの影響を受けて増益となった。
 北米は、売上高は239億600万円で同41・3%増、営業損失は32億7400万円(前年同期は9億63万円の営業損失)。自動車生産台数が前年同期比で増加したことに加え、円安による為替の影響を大きく受け増収となったものの、原材料・エネルギー価格高騰および要員不足に伴う 追加・臨時コストの増加などの影響も加わり減益となった。
 東アジアは、売上高は115億4900万円で同17・8%増、営業利益は527百万円で同43・9%減。ゼロコロナ政策によるロックダウンなどの影響を受けましたが、円安による為替の影響が寄与し増収となったものの減益となった。
 東南アジアは、売上高は78億2700万円で同23・0%増、営業利益は11億2500万円同21・8%減。自動車生産台数が前年同期比で増加したことに加え、円安による為替の影響が寄与し増収となったが、原材料・エネルギー価格高騰などの影響を受け減益となった。
 通期予想は、前回発表から変更はなく、売上高が992億円で同17・4%増、営業利益が1億円で同96・0%減、経常利益が8億円で同77・8%減、四半期純利益が6億円で同71・5%減を予想している。

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