日本は増収も経費増で減益 タイガースポリマー4~12月期

2023年02月14日

ゴムタイムス社

 タイガースポリマーの23年3月期第3四半期連結決算は、売上高が345億200万円で前年同期比17・4%増、営業利益が5900万円で同93・7%減、経常利益が7億2500万円で同37・9%減、四半期純損失が2億6700万円(前年同期は4億3000万円の利益)となった。
 セグメント別では、日本の売上高は161億5000万円で同3・5%増、セグメント利益が2億5700万円で同56・1%減となった。自動車部品・家電用ホース・ゴムマット類・ゴムシート類の販売が増加して増収となったが、原材料費や輸送費等の諸経費の増加で減益となった。

 米州の売上高は138億1400万円で同37・0%増、セグメント損失が5億7900万円(前年同期はセグメント損失9000万円)となった。自動車部品は、販売が減少した一方で、円安による為替換算上の影響があり、増収効果はあったが、原材料費等の仕入高の増加に加え、費用の円換算額も増加し、大幅な減益となった。産業用ホースは、北米の景気回復並びに販売価格改定の効果により、増収・増益となった。メキシコの自動車部品は、販売が増加したことに加え、円安による為替換算上の影響があり増収となった一方で、原材料費等の仕入高が増加したことにより減益となった。

 東南アジアの売上高は24億1200万円で同23・4%増、セグメント利益は1億7400万円で同71・3%増となった。タイでは自動車部品の米州向け販売が減少した一方で、タイ国内や日本向け販売が増加したことで、増収増益となった。マレーシアでは、家電用ホースの販売が増加したことで、増収増益となった

 中国は、売上高が48億3100万円で同4・1%増、セグメント利益が1億5700万円で同44・5%減となった。家電用ホースと自動車部品の販売が減少した一方で、円安による為替換算上の影響があり増収となったが、人件費等の増加もあり減益となった。
 通期予想の修正はなく、売上高は474億円で前期比16・0%増、営業利益は5億円で同60・9%減、経常利益は14億円で同22・1%減、当期純利益は2億5000円で同69・9%減を見込んでいる。

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