日本ゴム産業労働組合連合(ゴム連合)は2月10日、第64回ゴム産業労使懇談会をメルパルク大阪(大阪市)で開催し、組合側から32人、会社側から27人合計59人が出席した。ゴム産業労使懇談会は年2回(2月と7月)に行われている。2月は例年、春季労使交渉のとりくみをテーマに開催し、経営者側と労働者側の考え方を認識して各企業が有意義な交渉につながる場として実施されている。
冒頭、組合側を代表し挨拶したゴム連合の佐藤宜弘中央執行委員長は、初めに安全に対するとりくみについて触れ「今期は重篤災害はないものの、現在までゴム連合に報告されている休業災害件数は12件になった。前期よりは減少傾向にあるが、通年で考えると決して良い数字ではない。今一度労使の目で工場設備の不安定な状態、作業者の不安全な行動を確認点検し、安全、安心な労働環境に整備してほしい」と要請した。
続いて今回のテーマである春のとりくみについて佐藤委員長は「今年の春闘は特に賃上げ5%に注目が集まっている。岸田首相も賃上げの実現に向けて政策を総動員すると言及しており、国民全体で賃上げの論議、機運が高まっている。ゴム連合が昨年12月に開催した春とりの討論集会でも賃上げに対する加盟単組の想いや
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