産業資材事業は38%減益 アキレスの4~12月期

2023年02月14日

ゴムタイムス社

 アキレスの23年3月期第3四半期連結決算は、売上高が630億5000万円で前年同期比12・9%増、営業損失は4900万円(前年同期は営業利益10億1900万円)、経常利益は4億900万円で同71・7%減、四半期純利益は7800万円で同91・1%減となった。
 シューズ事業の売上高は84億300万円で同1・1%増、セグメント損失は7億2300万円(前年同期は4億9400万円のセグメント損失)となった。消費財は、主力であるジュニアスポーツシューズ「瞬足」、世界有数のランニングシューズブランド「BROOKS(ブルックス)」が好調に推移したが、全体としては前年並みの売上となった。
 プラスチック事業の売上高は324億1600万円で同21・7%増、セグメント利益は18億6000万円で同9・8%減となった。中間財では、車輌内装用資材は半導体不足等による自動車メーカーの生産調整が世界的に改善し、好調に推移した。化成品は中国でのロックダウンや欧州エネルギー事情などの影響により、国内外でエレクトロニクス用、エクステリア用フィルムが苦戦したが、北米での医療用フィルムは大きく伸長した。建装資材は、床材・壁材がともに好調に推移した。消費財では防災対策商品は国内では苦戦したが、米国向けゴムボートは好調に推移した。
 産業資材事業の売上高は222億3000万円で同6・3%増、セグメント利益は7億6400万円で38・5%減となった。中間財のウレタンは、車輌用が回復したが、寝具用は苦戦した。断熱資材は、ボード製品、パネル製品、スチレン製品ともに低調に推移した。工業資材は、半導体分野向けウエハー搬送用部材が国内、海外向けともに好調に推移した。
 23年3月期の通期連結業績予想は、前回公表から修正し、売上高は830億円で同9・3%増、営業損失は1500万円(前年同期は8億5500万円の利益)、経常損失は900万円(同15億9500万円の利益)、当期純損失は700万円(同15億2500万円の利益)を見込んでいる。

関連キーワード: ·

技術セミナーのご案内

ゴムタイムス主催セミナー