日精樹脂工業の23年３月期第３四半期連結決算は、売上高が３７９億４５００円で前年同期比９・７％増、営業利益は20億５４００万円で同０・７％増、経常利益は19億７１００万円で同８・２％減、四半期純利益は14億４４００万円で同36・３％減。射出成形機の需要が低下したものの、大型機、特殊機の販売に注力したことにより販売単価が上昇したこと等から増収となった。利益面については部材価格の上昇の影響等もあり営業利益は増益となったものの、３億５１００万円の為替差損を計上したこと等から経常利益と親会社株主に帰属する四半期純利益は減益となった。
製品別売上高については、射出成形機売上高は２９１億３８００万円で同７・９％増、周辺機器売上高は14億９５００万円で同13・５％増、部品売上高は57億７９００万円で同20・８％増、金型等の売上高は15億３１００万円で同３・６％増となった。
セグメント別では、日本の売上高は１１７億３２００万円で同０・４％増、セグメント利益は29億１１００万円で同１２６・９％増となった。原材料価格や資源価格の上昇、半導体等の部材不足の影響があったが、大型機や特殊機の営業を強化したこと等から増収増益となった。
欧米地域の売上高は１８１億８００万円で同44・３％増、セグメント利益は４億５２００万円で同15・２％増となった。景気後退および金利上昇を受けて厳しい経営環境であったが、米国子会社の決算期の変更に伴う影響もあり増収増益となった。
アジア地域は、売上高は81億３００万円で同21・６％減、セグメント利益は２億６２００万円同54・２％減となった。 中国の都市封鎖による需要の停滞等から減収減益となった。
23年３月期通期予想の修正はなく、売上高は５１０億円で前期比４・７％減、営業利益は30億円で同16・４％増、経常利益は31億円で同５・４％減、当期純利益が19億円で同29・１％減を見込んでいる。
