ナンシンの23年3月期第3四半期連結決算は、売上高が71億6600万円で前年同期比7・7%増、営業利益が1億3600万円で同10・3%増、経常利益が2億3600万円で同37・4%増、四半期純利益が8400万円で同24・4%増となった。
同社グループが属する業界においては、海外拠点で生産または調達を行っている商品及び部品は円安の進行により購買コストが上昇し、加えて需要構造の変化の価格競争の更なる激化が予想され、今後とも厳しい経営環境が続くと思われる。こうした状況下、同社グループは、適正なマージン確保に向けた価格改定を打ち出すと共に、新しいニーズに対応する新製品の開発などを進め、持続的な成長軌道の回復に向けた基盤づくりにも取り組んだ。
セグメント別の業績は、日本の売上高は66億2011万1000円で同7・0%増、セグメント利益は2億883万7000円で同116・4%増となった。マレーシアの売上高は26億9420万円で同38・6%増、セグメント損失は8819万4000円(前年同期のセグメント損失1億9015万8000円)となった。中国の売上高は14億7637万5000円で同19・5%増、セグメント利益は1億2530万5000円で同13・7%増となった。
23年3月期通期の連結業績予想は、売上高は95億円で同3・2%増、営業利益は2億円で同49・2%増、経常利益は2億5000万円で同37・0%増、当期純利益は2億円で同12・0%増を見込んでいる。
2023年02月14日