朝日ラバーの23年3月期第3四半期連結決算は、売上高が54億7000万円で前年同期比3・6%増、営業利益は2億1200万円で同18・1%減、経常利益は2億1800万円で同17・2%減、四半期純利益は1億7100万円で同15・2%減となった。
第3四半期の事業環境は、新型コロナウイルス感染症の影響はまだ続くものの、経済活動は緩やかな回復傾向が続いた。一方、急激な為替変動、エネルギー資源や物価の高騰などが事業活動に様々な影響を与えた。
セグメント別では、工業用ゴム事業は、売上高が44億800万円で同0・3%増、セグメント利益は3億5700万円で同19・5%減となった。経済情勢や部品調達不安などによる自動車メーカーの減産影響を受け、ASA COLOR LED製品など車載用ゴム製品の売上高は減少した。一方、RFIDタグ用ゴム製品は第2四半期より引き続き受注は回復傾向となった。また、卓球ラケット用ラバーは前連結会計年度から好調が続き売上高は増加した。
医療・衛生用ゴム事業は、売上高が10億6200万円で同20・2%増、セグメント利益は1億400万円で同61・6%増となった。通常の医療活動が回復傾向にあることから在庫調整の緩和が進み、引き続きプレフィルドシリンジガスケット製品や採血用・薬液混注用ゴム栓の売上高が増加した。
通期の連結業績予想は前回公表から修正し、売上高は71億2700万円で同1・5%増、営業利益は1億8500万円で同36・5%減、経常利益は1億9000万円で同39・3%減、当期純利益は1億4700万円で同38・3%減を見込んでいる。
2023年02月14日