全製品キロ20円以上値上げ　三井ダウポリケミカル

　三井・ダウポリケミカルは２月８日、同社製品について、価格改定を実施すると発表した。
　対象製品は、同社全製品（ハイミラン、ニュクレル、エンティラ、エバフレックス、ミラソン、ＣＭＰＳ）で、価格改定幅、現行価格対比でプラス20円／ｋｇ以上、実施時期は、２０２３年２月20日納入分からとなる。
　価格改定の理由としては、昨今のコロナ禍からの景気回復、ロシアによるウクライナ侵攻による国際情勢の悪化により原油、天然ガス、鉄鉱石等の資源価格をはじめ様々な原材料の価格は著しく高騰し、その結果、電気代、用役費、物流費、副資材、工場メンテナンス用資材、人件費等のコストの大幅な上昇によるため。２０２２年５月、同社製品の価格改定を実施となったが、電気代については、想定を超える高騰が継続している。
　この環境を乗り越えるべく、更なるコスト削減の努力を継続している次第となるが、工場の安全操業の確保と製品の安定供給のためには同社の自助努力だけでは電力コスト上昇分を吸収することは極めて困難な状況となっており、同社製品の価格の見直しを図らざるを得ないとの判断に至った。