過去最高の営業利益更新 大阪ソーダの4~12月期

2023年02月15日

ゴムタイムス社

 大阪ソーダの23年3月期第3四半期連結決算は、売上高が777億500万円で前年同期比19・0%増、営業利益は139億5100万円で同41・8%増、経常利益は149億5600万円で同40・7%増、四半期純利益は103億3400万円で同36・9%増となった。第3四半期連結累計期間の各段階利益は過去最高を大幅に更新し、年間の過去最高益も上回った。
 セグメントのうち、基礎化学品は、売上高が335億9300万円で同22・1%増。クロール・アルカリは、かせいソーダを中心に原燃料価格上昇の影響を受けたが、価格改定の効果もあり、売上高は増加した。エピクロルヒドリンは、第3四半期に入り需要は低下したが、原燃料価格上昇にともなう価格改定の効果や為替の影響もあり、売上高は増加した。
 機能化学品は、売上高が390億3000万円で同16・4%増。合成ゴム関連では、エピクロルヒドリンゴムは、世界の自動車生産台数が増加に転じた影響もあり、アジア向けを中心に売上高は増加した。アクリルゴムは国内外で新規採用が進み、アジア向けを中心に売上高は増加した。ダップ樹脂では、欧州および中国での絶縁ワニス用途を中心に販売が増加したため、売上高は増加した。アリルエーテル類では、欧米で塗料および電子材料用途を中心とするシランカップリング剤向けの拡販が進んだことに加え、為替の影響もあり、売上高は増加した。医薬品精製材料は、欧米並びにアジア向けの糖尿病治療薬用途等の需要が拡大し、売上高は増加した。医薬品原薬・中間体は、糖尿病の合併症治療薬中間体、骨粗鬆症治療薬原薬および不眠症治療薬中間体の販売が拡大したため、売上高は増加した。
 23年3月期通期の連結業績予想は、売上高は980億円で前期比11・3%増、営業利益は157億円で同26・6%増、経常利益は169億円で同25・8%増、当期純利益は117億円で同23・9%増を見込んでいる。

関連キーワード: ·

技術セミナーのご案内

ゴムタイムス主催セミナー